皆様の追悼コメントへのFKASANOVAの返答コメント
- 2018.07.23 Monday
- 23:09
皆様の追悼コメントへのFKASANOVAの返答コメント
すみません、書いてた人は生きてます
どうも、The formerly known as 佐野波布一、通称「バズシンボル」(元ネタが古くて不安)です。
昨日は父の法事を家族でやってました。
今日は無理がたたって発熱して寝込んでいます。
明日からは仕事が忙しいので、今のうち皆様に感謝を述べさせてください。
何か言いたい人もいるかもしれない、と軽い気持ちでコメント欄を開けたら、
思った以上にコメントがあってビビりました。
冷やかしで僕のブログを見に来た多くの方々も含めて、お騒がせしてすみませんでした。
僕はもともとインターネットがそんなに好きではありませんでした。
しかし、パワハラが横行しているアカデミズムの世界に嫌悪感を抱き、
出版界が商業主義に大きく傾いていくにつれ、出版界の連中と仕事をしたいとも思わなくなり、
消去法でしぶしぶとインターネットの世界に至りました。
Amazonレビューもそう褒められた動機で始めたものではなかった気がします。
僕の攻撃的性格というのは、もはや本人も手を焼いているレベルなので、読んだ皆様がどう感じていたかも想像は難しくありません。
Amazonがいつか僕を追放することは、正直想定はしていました。
(ただ、僕がレビューとして書いたことと無関係な揉め事でこんな事態になることは想像していませんでしたが)
Amazonは過去レビューの一覧を参照しにくいようにしたり、得票数が多くてもレビュー上位に止まりにくくしたり、
「売名行為」を目的とした名物レビュアーが出てこないように気を遣っていた気がします。
(そういえば自己宣伝が大好きな千葉雅也は僕をそのような「売名」人間だと思っていたようでした。
世の中みんな自分と同種の人間しかいないと考えている単細胞な人間は本当に幸せですよね。
しかし、そういう奴こそが自分と異なる価値観を弾圧するのです)
僕が今回皆様からコメントを頂いて感じたことは、
ストイックに応援してくれる方の声と連携することなく、孤独に言論活動を続けていたことには問題もあったということです。
応援する声に耳を閉ざしたため、僕に届くのは感情的反発や嫌がらせ行為ばかりになりました。
そのことが、反対勢力に自らが多数派であると確信する材料を与えて、僕への攻撃を楽にしていたように思います。
だからこそ、「オルガン」や「週刊俳句」と親しい俳人から倫理無用のメチャクチャな嫌がらせを受けることになったのだとわかりました。
結論を言いますと、Amazonレビュアーとしての僕「佐野波布一」はこれにて終了です。
僕の興味に任せてレビューを書こうとすると、時間がいくらあっても足りないことがわかりました。
また、攻撃すべき不愉快な本もますます増えていくだけに感じます。
これからは、レビュー活動だけでなく、文学や思想などのジャンルに興味を絞って、時事的なことから離れた論考も書いていきたいと考えています。
ただ、皆様が僕の「敵」と認知している方々に対しては、僕がこのまま引き下がることはないと考えていただいて結構です。
この先の僕の活動に関しても、おそらく皆様に相談を仰ぐことがあると思います。
個人的な事情ですが、仕事も忙しく、体調もすぐれないので、ちょっと休暇をいただきたいと思います。
皆様のコメントで僕の名前が書きにくいこともわかったので、
新たな変換しやすい名前を考えて、他の手段もないためネット上で文章を発表しようと思います。
(たぶん、別のブログを立ち上げると思います)
死んだフリして別の場所でひっそりとやろうかと思っていたのですが、本気で僕の文章を読んでもいいと思っている方がいるように感じたので、
再始動が決定したら、このブログかどこかでお知らせするつもりです。
ここからは追悼コメントを下さった方一人一人に返答します。
高田獄舎さん
書き続けるのが僕の使命とまで言われるのは、なかなかに重いですね。
あなたの「言うべきことは言う」という態度は、見所があると思いますし、信頼できると思っています。
今回のことの原因があなたにもないわけではないので、責任を感じて僕の反撃に協力していただけるとありがたいですね。
まあ、すでにそんなことを言う必要もないのかもしれませんが。
ジョニーさん
「反体制」を体現したら、普通は死んじゃうじゃないですか。
あ、だから佐野波布一は死んだのですね。
あなたの応援は僕の活動に欠かせないものでした。
本当にありがとうございます。
佐々木貴子さん
俳人の方に詳しくなくて申し訳ないのですが、あなたの句集は田中裕明賞で四ツ谷龍に評価されていましたよね。
その四ツ谷を批判している僕に対して、このようなお言葉をいただけたことに感謝する以上に、
内輪意識で自分を甘やかさない高潔な精神に心が洗われました。
僕のためにAmazonに意見までしてくださるとは、労をおかけして申し訳なく思います。
元気なお子さんが生まれることを願っています。
菅原慎矢さん
クリックすると「poecri」というサイトが現れました。
芝不器男賞齋藤愼爾奨励賞をお取りになっているのですね。
存じ上げていなくて申し訳ありませんが、僕が数少なく所有している句集に齋藤愼爾のものがあります。
ちょっと縁を感じてしまいました。
たこぽんさん
Amazonレビューが消去されたことで、たこぽんさんのコメントが消えてしまったことが口惜しく、申し訳ないと感じています。
千葉雅也の脅しにさらされていた僕に対してのあのコメントは僕のネット活動で得た宝の一つです。
〈フランス現代思想〉の商業的勢いもだいぶ落ちてきたところなので、
では現代思想は何を考えればいいのか、生産的な方面でも思索を展開したいと思っています。
引き続き僕の文章とおつきあいいただければ幸いです。
ルンバさん
「同意できるものもできないものもあったが、少なくとも根拠をあげた批判であることは間違いなく」と書いていただき、
しっかりと読んでいただいていたんだな、と有難く感じました。
「学者の地位にある者がこれほど議論ができないというのは驚きだった」とも書いてありますが、
本物の学者は当然ですが議論など問題なくできると思います。
僕が糾弾していた人間がインチキ学者だからそうなのであって、
学者の方一般があのようではないと思いますので、ご安心ください。
牟礼鯨さん
「夕立鯨油」という俳句のブログを書いておられる方なのですね。
僕のような俳句素人の文を読んでいただいて恐縮ですが、
「内輪」そのものは僕も否定しなくていいと思います。
(今回、僕も孤立して行動することの問題を実感しました)
問題は内輪の感覚に自足して、外部の批判を排斥する態度ですので、
「波風が常態であるべき」という牟礼鯨さんの考えが俳句界の常識になることを願っています。
ファンさん
僕にファンとは驚きましたが、Amazonの判定は無謬であり絶対であるようなので、復活は難しいです。
応援していただき、本当にありがとうございました。
藤本智子さん
俳人の方に応援していただけるだけでも有難いので、藤本さんが申し訳なく思う必要はないんですよ。
僕自身が応援してくださる方の声を聞こうとしなかったのが悪かったのです。
今回このように声を寄せていただけたことに感謝しています。
花田心作さん
花田さんも俳人の方のようですね。
Amazonレビューに評論を載せるのは法的問題になりかねないとのご指摘、ありがとうございます。
幸いにも問題になる前にAmazonから追放されたのかもしれないわけですね。
再出発へと強く背中を押してくださる花田さんの気持ちが強く響きました。
Amazonと関係なく活動をしようと思いますが、職業契約上の問題で本名は出せないんです。
またくだらなぬ名前で活動することになると思いますが、もうちょっとマシな名前をつける努力をします。
泥炭さん
俳人の方からこんなにコメントをいただき感謝しています。
そうですね、誰にも削除できない、というより、削除が妥当と思われない書き方で書いた方が良さそうですね。
泥炭さんのお考えが深められるようなものが今後も書けたらと思います。
Tukinamiさん
佐野波布一は論理の場にしかいないから、そこでしか佐野波布一は殺せない、とのお言葉は正論です。
論理とともにある人はそのように考えられるのですが、
学者だったり論客だったりするくせに、論理より自己顕示や自己宣伝によって自己承認をただ得たい人がいかに多いかということです。
ポストモダンは悪い面ばかりではないのはもちろんですが、あまりに「そう言っていればいいんだ」という
アホのための便利ツールになってしまって、もはや単なるファッションでしかないことが問題です。
思想内容と関わりなく、日本における「現象」としてのポストモダンがナルシシズムにしか行きつかないことを僕は批判したいのです。
けんじゅさん
個人の中傷でレビューの全削除は考えにくいとのこと、仰ることはよくわかります。
ただ、大学などの組織が関与するほど僕は大物ではありません。
これまでの蓄積があった上で、今回の事態になったことは僕も認めざるをえません。
ですが、中傷者が引き金をひいたことも間違いのないことです。
わざわざ僕のトラブルについて考えてくださり感謝しています。
アマゾンレビューアーさん
僕がブログにレビューを掲載したことが削除の原因なんでしょうか。
ならば、Amazonはそう回答すると思うのですが、そうすると僕がブログをやめたら復活させなくてはいけなくなります。
前述したように、Amazonは前々からクレーム対応をさせられる批判的なレビュアーを追放したかったと思います。
謝罪して復活するならいくらでもしますが、絶対に無理でしょう。
わざわざ対処を考えてくださり、ありがとうございます。
Shoさん
Shoさんの書かれたことは全くその通りだと感じます。
仰るとおり、場所や形態を変えて続けようと思いますので、
その時は内容に関してなどご意見もお聞かせください。
現時点でコメントをくださった方は以上です。
本当にありがとうございました。
Amazonレビューの頃から読ませていただいておりました。
コメントしようか迷っているうちに大変なことになってしまいましたね。
優れた批評家がいなければ、優れた書籍は生まれません。
ですから、本来、千葉雅也氏は批評を喜ぶべきだったと思います。
しかし、昨今の世の中は、佐野波さんがご指摘のように、ナルシズムが蔓延しています。だからべた褒めばかりで、批評をまともにできない息苦しい風潮があります。これは、少し関わりのあった素人小説家の世界でも同じでした。
プロが書いた書籍を、みごとに切り捨てるような批評が世の中には少ないと思います(ゲンロンではその批評眼は育たないとも思います)。
その意味で、佐野波さんの批評は貴重な存在でした。
また、優れた批評家でもある山形浩生氏もAmazonレビュー全削除の憂き目にあっており、なにかAmazonに不穏な動きでもあるのかと傾げています。
ところで、小谷野敦氏が、Amazonレビュアーの、たしかねっとてんぐ氏に至極真っ当な批評されたときに、激昂して個人情報をAmazon側に請求し拒否された事例もありました。なので、千葉雅也氏がキレた件については的外れも甚だしいとは思いました。
むしろ、顔を真っ赤にしてキレているのをざまあみろ、と達観されてもよかったぐらいでした(しかしながら『高学歴モンスター』のレビューは1本ありだと思いました)。
佐野波さんの批評活動はこれからも必要だとぼくは思っています。現代思想についても社会についても、まだ語られていないものがあると思います。
どうかご自愛ください。
楽しみにしています。
猛暑が続いておりますので、体調に気をつけてお過ごしください。
新たな場での再活動を楽しみにさせていただきます。